
中医臨床 通巻122号(Vol.31 No.3)
商品コードc122
特集/孟河医学――現代中医学のルーツ
2010年 9月20日発行
2010年 9月20日発行
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【特集】孟河医学――現代中医学のルーツ
孟河医学とは,明・清代に江蘇省の長江の南に生まれ発展した一医学流派である。
孟河の医師たちは,実効性を重視して空理空論を好まなかった。経典を遵守しながら歴代の医家たちの長所を博く取り入れ,家学を継承するとともに,保守性を排し,伝承教育に力を尽くした。
現代中医学において孟河医学はどのような役割を果たしたのか。
なかでも,①中医教育の先鞭をつけたこと,②現代中医界のリーダーを多数輩出したことが注目される。
中華民国時代,孟河医学を代表する一人,丁甘仁らが上海に進出し,その地で近代教育思想に接し,上海中医専門学校(現在の上海中医薬大学)を開設して中医学校教育の草分けとなった。そこで行われた中医教育は,その後の中医高等教育の礎となった。
本特集では,孟河医学の学術と臨床を振り返ることによって,現代中医学を改めて見つめ直してみたい。
孟河医学とは,明・清代に江蘇省の長江の南に生まれ発展した一医学流派である。
孟河の医師たちは,実効性を重視して空理空論を好まなかった。経典を遵守しながら歴代の医家たちの長所を博く取り入れ,家学を継承するとともに,保守性を排し,伝承教育に力を尽くした。
現代中医学において孟河医学はどのような役割を果たしたのか。
なかでも,①中医教育の先鞭をつけたこと,②現代中医界のリーダーを多数輩出したことが注目される。
中華民国時代,孟河医学を代表する一人,丁甘仁らが上海に進出し,その地で近代教育思想に接し,上海中医専門学校(現在の上海中医薬大学)を開設して中医学校教育の草分けとなった。そこで行われた中医教育は,その後の中医高等教育の礎となった。
本特集では,孟河医学の学術と臨床を振り返ることによって,現代中医学を改めて見つめ直してみたい。
◆本号の主な内容
【特集/孟河医学――現代中医学のルーツ】
■インタビュー 平馬直樹先生に聞く/[中医学の魅力]煎じ薬 取り巻く環境は厳しいがやはり欠かせない
■[興味深い症例]生薬を使い分ける/――長期反復性転筋の症例――
■[話題]現代医学に対する伝統中医薬の挑戦
■[鍼灸特集]痹証
■[興味深い論文]肩こりに対する弁証の必要性とその弁証傾向
■[奥義開陳]程莘農「得気」を語る〈前篇〉