
中医臨床 通巻121号(Vol.31 No.2)
商品コードc121
特別連載/心身症
2010年 6月20日発行
2010年 6月20日発行
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【特別連載】心身症
中医学や漢方医学では,心身症を扱う機会が非常に多い。
しかし中医学的に心身症という分野を新しく設定する意味はない。
中医学の概念では心と身体を切り離して考えないからだ。
そこで今回は,西洋医学的に心身症に分類される疾患を,中医学的にどのように把握し,治療していくかに重点をおいて紹介する。
消化管機能異常ではFDとIBS,循環器では不整脈,呼吸器では心因性咳嗽,神経系では頭痛,泌尿器では過活動性膀胱・慢性前立腺炎を取り上げ,さらに生薬の有する向精神薬としての作用に着目した。
ほとんどの疾患には心理的な要因が存在しており,その意味でも中医学の考え方は役立つはずである。
中医学や漢方医学では,心身症を扱う機会が非常に多い。
しかし中医学的に心身症という分野を新しく設定する意味はない。
中医学の概念では心と身体を切り離して考えないからだ。
そこで今回は,西洋医学的に心身症に分類される疾患を,中医学的にどのように把握し,治療していくかに重点をおいて紹介する。
消化管機能異常ではFDとIBS,循環器では不整脈,呼吸器では心因性咳嗽,神経系では頭痛,泌尿器では過活動性膀胱・慢性前立腺炎を取り上げ,さらに生薬の有する向精神薬としての作用に着目した。
ほとんどの疾患には心理的な要因が存在しており,その意味でも中医学の考え方は役立つはずである。
◆本号の主な内容
【特別連載/心身症】
心身症と中医学・漢方/消化管機能異常/不整脈/心因性咳嗽/頭痛/過活動性膀胱・慢性前立腺炎/向精神作用のある漢方薬
■[杏林春秋]慢性腎不全に対する養腎降濁湯の効果〈前篇〉
■[興味深い症例]寒熱錯雑の弁証論治―多汗症の症例―
■ インタビュー 平馬直樹先生に聞く/[中医学の魅力]いまなぜ日本中医学会なのか
■[鍼灸特集]顔面痛
■[中医学Q&A]
■[仮免鍼灸臨床からの脱皮]その2/「盗汗=陰虚」の短絡思考からの離脱